江東区で猫が壁で爪研ぎをしてかなり酷い状態になった現場の対応事例です。
結論から言うと、完全解決はできませんでしたが、参考になるポイントが多い事例です。
「賃貸物件です。」
「ペット(猫)のイタズラによる壁の修繕をお願いいたします。」
「かなり状態が酷いので、お受けしていただけるか不安です。」
「よろしくお願いいたします。」
と言うご依頼です。
実際に見ると、壁紙はボロボロで石膏ボード(壁の下地)もかなり大きく削れており、箇所数も多かったです。
余談ですが、多頭飼いでした。オスがやんちゃな感じです。パワーがあります。
お客さんへの提案
お客さんへの提案は以下の通りです。
- 下地は何とかなります。
- しかし、箇所数が多いので部屋全体の壁紙を貼り替える必要があります。
- その場合、不動産屋に連絡せず、無許可での工事はできません。
- 仕方がないので、現状のまま不動産屋に確認してもらう。
- もしくは、事前に酷いところだけでをパテで補修し、壁紙は貼らない状態で不動産屋に確認してもらう。
※部屋全体の壁紙の貼り替えをする場合は不動産屋の許可が必要です。賃貸物件で工事する場合の課題を「賃貸物件で工事する場合の課題」で解説しています。
お客さんからの回答
お客さんからの回答は以下の通りです。
- 「本日 大家さんとの話がまとまり、一旦現状のまま引き渡しをして 不動産会社の指示に任せしてほしいとの事になりました。」
- 「つきましては、先日ご提案いただいた『酷いところだけ』を事前に補修していただければと思います。」
- 「壁紙は現状のまま引き渡すことにします。」
以上のことから、お客さんの思いは、「現状の酷い状態を見られたくない。」「とにかく、この酷い状態を何とかしたい。」ということだと推察できます。
下地(石膏ボード)をパテで補修
えぐれた下地(石膏ボード)を中心に、かたっぱしからパテで補修しました。
パテを掛けただけですが、下地のえぐれた状態がきれいになったので、お客さんに安堵の表情が見て取れました。
枠横の小壁の状態は、壁紙はなくなり、下地まで見えています。
枠横の小壁にパテを掛けできれいに補修しました。
壁の角の部分は、はげしく下地がえぐれている状態です。
壁の角の部分のえぐれている下地は、パテできれいに平らにしました。
作業内容詳細
作業の詳細は以下の通りです。
- ひどい箇所もふくめ、爪研ぎで削れた下地を全てパテで補修をする。
- ボロボロに損傷した壁紙は、部分的剥がし、そのままにする。
パテで補修するため、現状より大きく壁紙を剥がします。
ボロボロの状態がなくなり、お客さんの気が楽になると言うことです。 - パテで補修したところはドライヤーで乾かし、ヤスリできれいに仕上げる。
見た目も格段にきれいになり、すぐに壁紙を貼れる状態です。
後日談
「おかげさまで、とりあえず壁紙の貼り替えだけで何とかなりました。」
と言うご報告がありました。
最悪の事態は避けられたようです。
まとめ
ペットによる壁や壁紙の破損を補修する上で、最大の壁になるのが「破損カ所の量」です。部屋全体の壁紙の貼り替えが必要になるほどの状態になってしまうと、大事になります。そうなると、お客さんが望むような完全解決をするのが難しいです。
しかし、その様な状況であっても、ポリバレンテインテリアは出来るだけあなたの負担を軽減することをしていきたいと思います。
猫の爪研ぎ対策
今回の事例の様な状態になってしまうのを避けるためにも、できるだけ猫に壁で爪研ぎをさせないように工夫する必要があると思います。私も猫を飼っているので、その経験から、新居で暮らす前にした方が良いことや、実体験からの爪研ぎ対策をコラムにしました。興味があればお読み下さい。
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